第17回ラウンジ雑学講座

第17回ラウンジ雑学講座

皆さんこんにちは!

Lounge ete、更新担当の中西です。

 

夜の街の“居心地”を設計するのがラウンジの仕事。お酒の提供だけでなく、会話・音・照明・席間距離・安心感の総合体験で価値を生むのが特徴です。ここでは、ビジネスモデルの型から収益構造、主要KPIまでを一気に整理します。✨

 

1. ラウンジの定義とポジショニング
• バーとの違い:クラフト性(ドリンクの専門性)よりも滞在価値と接客密度で勝負。席単価はやや高め、滞在時間長め。
• キャバクラ/スナックとの違い:ラウンジは落ち着き・程よい距離感・音量控えめ。会話が主役。過度な接客演出より安定した居心地。
• コア価値:①安心感 ②可処分時間の充実 ③“連れて行きやすい店”の汎用性。

 

2. 収益の柱(Revenue Streams)
1) セット/テーブルチャージ:時間制/席料。初期キャッシュを確保。⏱️
2) ドリンク販売:ハウスボトル、グラス、カクテル、ソフト。
3) ボトルキープ:リピート装置。在庫回転率・期限管理が鍵。
4) フード(軽食):原価率は飲料より高いが滞在延長効果。
5) サービス料/税:表示・説明の透明性が信頼の源。
6) イベント/貸切:平日稼働の底上げ。

 

3. コスト構造(Cost Structure)
• 変動費:酒類原価、氷/割り材、フード、消耗品、決済手数料。
• 固定費:家賃・人件費(固定+歩合)・水光熱・音響/ライセンス・広告。
• パワーコスト:ハイボール・サワー系は原価圧縮しつつ満足度維持。グラス/氷品質は妥協しない。

 

4. KPI設計(最低限)
• 席数×回転×平均組数=延べ来店
• 客単価(AVT)=売上/来店者数
• 粗利率=(売上−飲食原価)/売上
• ボトル回転率=月間開栓数/在庫数
• 再来店率=月内/四半期内の再訪比率
• 稼働率=滞在時間含めた席占有(ヒートマップ)

 

5. 成功する店の共通点
• “最初の3分”の体験設計(入店導線・コート預かり・一言目)。
• 温度/音量/照度の3点チューニング。季節と時間帯で微調整。
• メニューの“迷い最小化”:3〜5の推し導線(ハイボール/ジン/ノンアル)。
• 透明な会計:明細の内訳と前置き説明で信頼を貯金。

 

6. ビジネスモデルキャンバス(要点)
• 顧客セグメント:①同伴/接待 ②二次会 ③一人時間 ④短時間滞在
• 価値提案:会話が届く音量、余白のある距離、気まずさのない導線
• チャネル:Googleマップ/食べログ/Instagram/LINE公式/紹介
• 収益:テーブル+ドリンク+ボトル+イベント
• 主要リソース:人材・立地・音響・照明・在庫

 

7. 明日から使えるToDo ✅
• 開店30分前に温度22〜24℃/湿度45〜55%に調整
• BGMは60〜70dBをピークに(会話の通りを優先)
• 初来店には推し3品の“迷わない”台本を用意
• 会計前にTAX/SCの説明を“自分の口”で

 

まとめ
ラウンジは“居心地の設計業”。接客×物理環境×透明会計の三位一体で、再来店率と口コミが伸びます。次回は法規と許認可を具体的に押さえ、安心して伸ばせる運営の土台を作ります。⚖️

 

Lounge eteでは、一緒に働いてくださるスタッフを募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

詳しくはこちら!