月別アーカイブ: 2025年12月

第24回ラウンジ雑学講座

皆さんこんにちは!
Lounge ete、更新担当の中西です。

 

ボトルキープは“再来店のエンジン”。一方で、期限切れ・死蔵・破損・記録漏れは資金を凍らせるリスクです。約款(ルール)×CRM(通知)×棚(物理)の3点を整えると、回転率が上がり、キャッシュが回ります。ここではお客様に優しく、店にも優しい運用の作り方を解説します。✨

 

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1. ルール(約款)の設計
• 期限:標準は6ヶ月(地域慣行に合わせ調整)。期限前30日/7日の二段階リマインドを明文化。
• 名入れ:お名前+来店日+開栓日。ラベル+台帳+POSで三重管理。
• 破損/紛失:地震・事故時の取り扱い、ラベル剥離、液面低下(自然減)を約款に明記。
• 共有:同伴者利用の可否、キープの譲渡ルール。
• 持込:持込料・保管可否・破損時責任の線引き。

 

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2. 物理管理(棚・配置・見える化)
• 棚マップ:列×段の座標で管理。VIPは目線高さ、期限迫るボトルは手前へ。
• 名札:防水タグ+耐光インク。期限日は赤、VIPは金の縁取りで識別(演出)。
• 液面ライン:初回開栓時に基準線を記入。自然減を判別。
• 温度・光:直射日光/熱源を避ける。棚背面に拡散照明で視認性UP。
KPI:棚卸所要時間、誤ピック率、期限切れ率。

 

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3. デジタル管理(台帳・POS・CRM)
• 台帳:お客様名/銘柄/容量/開栓日/残量/期限/最終来店日/担当者。
• POS連携:開栓時にバーコード/QR読取→自動で期限計算。
• 通知:公式LINEから期限30日/7日の自動メッセージ。 > テンプレ:「◯◯様のボトル(◯◯)の保管期限が近づいてまいりました。今週は◯/◯(○)〜◯/◯(○)で空きがございます。お好みの割り材もご用意いたします」

 

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4. 回転率を上げる“優しい”販促
• ボトルの日:毎週◯曜日は割り材1セットサービス。在庫が動く。
• ハーフボトル提案:初回は小容量で心理的ハードルを下げる。
• 限定銘柄:季節や記念日に数量限定を入れると来店動機に。
• 共飲み文化:同席者と1杯ずつ楽しむ提案(無理な煽りはNG)。
KPI:月間開栓数、回転率(開栓/在庫)、期限前来店率。

 

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5. 在庫運用(ABCとROP)
• ABC分類:A=高速回転(30日以内)、B=中速(60日)、C=低速(90日以上)。
• ROP(再発注点):リードタイム×平均消費+安全在庫。Aは少量・高頻度、Cは在庫圧縮。
• FIFO:入庫日を大きく表記し、古い順に前出し。
• 棚卸:月末に実棚→台帳突合。差異は“こぼし・試飲・破損”で分類。

 

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6. ロスと不正の予防
• 計量SOP:ショットは30/45mlを徹底。フリーポアは訓練者のみ。
• こぼしログ:氷カランミス、ボトル口の割れ、グラス破損は即記録。
• 監視:バック棚に簡易カメラ(死角・盗難対策)。映像は短期保存で十分。

 

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7. 接客台本(提案・お声がけ)
• 初回提案:「よろしければ本日ボトルでお預かりできます。お名前を入れて、次回は1杯目がすぐにお出しできます」
• 期限前:「前回の◯◯、残り3〜4杯分ございます。来週◯曜が比較的ゆったりしております」
• 飲み切り:「本日少しお得に飲み切りセットご用意できます。割り材3種+氷増量で◯◯円です」

 

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8. 事例|期限通知と“ボトルの日”で回転率1.4→2.1
• 課題:期限切れ多発(毎月15本)、棚卸が長時間化、誤ピックあり。
• 施策:期限通知の自動化、ボトルの日導入、棚マップの座標化。
• 結果:期限切れ-73%、回転率1.4→2.1、棚卸時間-38%。

 

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チェックリスト ✅
☐ 期限・破損・共有の約款がある
☐ 棚マップとタグの色分けが機能している
☐ 期限前30日/7日の通知を出せている
☐ ABC分類とROPで在庫を決めている
☐ こぼし/破損の記録を取っている

 

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まとめ
ボトルは信頼の証であり、資金の形でもあります。ルール・物理・デジタルの三位一体で“動く在庫”に変えれば、現金化の速度が上がります。次回は、顧客カルテとVIPプログラムで関係性の質を高めます。

 

 

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第23回ラウンジ雑学講座

皆さんこんにちは!
Lounge ete、更新担当の中西です。

 

同じレシピでも“器と温度”で味は別物になります。グラスの厚み/形状、氷の純度/粒度、炭酸のガス圧/開封時間——この3要素を見える化すると、クレームは減り、再現性は上がり、原価も締まる。今日は“おいしさの物理”を現場に落とし込みます。✨

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1. グラス(器)の設計思想
• 形状:ハイボールはコリンズ型で気泡上昇を直線的に。ジン&トニックはタンブラーで香りの“逃げ”を抑える。
• 厚み:薄口は口当たりが軽く温度がはっきり、厚口は保冷性が高い。繁忙時は厚口で安定を優先、静かな時間は薄口で“ご褒美感”。
• 前冷:グラスは-10〜0℃にチラーで前冷。食洗後は完全乾燥→冷蔵の順。水滴が残ると炭酸が失活しやすい。
• 洗浄:洗剤残りは香りの大敵。リンス剤薄め+高温乾燥、ポリッシャーはマイクロファイバーを使用。
• 衛生:口元チップの即廃棄ルール。破損時は“破片チェック表”で周辺グラスも入替。
KPI:グラス臭クレーム率、破損率/1000提供、前冷率(前冷グラス使用比率)。

 

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2. 氷(温度と希釈のコントロール)
• 純度:透明度=溶けにくさ。製氷機のフィルター交換と槽の週次清掃で臭い移りを防ぐ。
• 粒度:ロックは大粒(角氷)、ハイボールは中粒で表面積と冷却速度のバランス。
• ドライブレンド:氷を軽く砕いてから再凍結すると、表面整形で溶けにくく口当たりが均一に(実施は食品衛生ルールに適合する設備内で)。
• 攪拌秒数:スピリッツ+氷の15〜20秒攪拌で4〜6℃に。攪拌不足は香りが立たず、やりすぎると薄まる。
• 補充:アイスビンは1/2量を保つ。満杯は上部が常温にさらされ溶けやすい。
テスト:同レシピで氷の粒度を変え、提供後3分の温度と泡持ちを測定→SOP確定。

 

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3. 割り材(炭酸・トニック・ジュース)
• 炭酸:開栓後15分を目安に使い切る。ガン式は夜ごと洗浄、ホース/ジョイントの月次交換をルール化。
• トニック:銘柄で甘味と苦味が大きく違う。ベースのジンとの相性をブラインドテストで決定。小瓶運用で鮮度優先。
• ジュース:搾りは酸化対策(レモンは提供直前搾り、ライムは下処理して真空パック)。
• 水:硬度で味が変わる。コーヒー用の浄水器を共用しない。氷と水は同じ水質に統一。
KPI:炭酸ロス率、開封後使用時間、ブラインド評価スコア。

 

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4. 温度と希釈の“見える化”ダッシュボード
• 提供温度:非接触温度計でランダム5杯/夜をサンプリング→平均値を掲示。
• 泡持ち:注いでから泡が消えるまでの時間を秒で記録(氷粒度別)。
• 希釈率:提供後3分の比重を簡易計でチェックし、薄まりの偏差を把握。

 

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5. トラブルシューティング集
• 炭酸が弱い:グラス前冷不足、氷に水滴、グラス内に脂分。→前冷強化+ガーニッシュ直前に変更。
• 味がぼやける:攪拌過多/氷の粒度が細かすぎ。→攪拌15秒基準に戻す。
• 香りが立たない:グラスの口径/形状ミスマッチ。→ジンはやや広口へ切替。

 

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6. 教育:ブラインド訓練のやり方
• 同じレシピでグラス2種×氷2種×割り材2種=8通りをブラインド。
• 1人ずつ味・香り・食感・温度を言語化。評価表は5段階で統一。
• 月1回のミニ・コンペで優秀者を表彰。楽しさは品質継続の原動力。

 

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7. SOPまとめ
1) グラスは完全乾燥→前冷
2) 氷は中粒、ビンは1/2量維持
3) 攪拌は15〜20秒、注ぎは静かに
4) 炭酸は開封後15分以内、トニックは小瓶
5) 提供温度と泡持ちを毎日記録

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8. 事例|グラス運用の見直しで原価-2.1pt・満足度↑
• 前:薄口グラス一辺倒で破損多発、炭酸抜けの苦情。
• 後:ピークは厚口、後半は薄口に時間帯で使い分け。前冷強化。
• 結果:破損-43%、炭酸関連クレーム-68%、粗利率+2.1pt。

 

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まとめ
味は“レシピ”だけで決まりません。器×温度×時間を仕組みに落とし込めば、誰が作っても“うちの味”になります。次回は、リピートの核であるボトルキープと在庫回転を極めます。

 

 

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